水泳で最も難しい種目と言われる個人メドレー。
その中でも最も難しいのは、背泳ぎから平泳ぎです。
他の泳ぎでは泳ぐときのうつ伏せあおむけは変わらないのですが、これに関してだけは変わってしまいます。
ただでさえ壁との距離が分かりにくい背泳ぎだというのに、難しい要素が追加されてしまうのです。
ですが、それでもいくつかのコツがあります。
自分と壁の距離を理解する
ターンの前に、まず綺麗にターンに入るための背泳ぎです。
それは、自分と壁の距離を完全に理解することです。
泳いでいる途中では気が付きにくいかもしれませんが、多くのプールでは残り5mを知らせる旗があります。
この旗が目に入ってから何掻きしたら壁に付くか、としっかり覚えてください。
最後の1掻きではすでにターン動作を開始しているので、壁に手が付いてからでは遅いのです。
また、背泳ぎでは壁に付くまでの掻き数を把握していないと、いつ手が付くか分からない為に減速してしまうこともあります。
なので、壁に付く前までの掻き数を知るためにも何掻きで壁に付くかをしっかり覚えましょう。
ただ、通っている水泳教室やプールによっては旗がない場合もあります。
そういった場合は、やはり色分けされているコースロープを目印にしましょう。
バケットターンは身体のひねりが大切
そして壁まであと1掻きになったらいよいよターン動作に入ります。
まず、水を掻く手の方に身体を2/3回転程ひねります。
そして伸ばした方の手が壁に付いたら上半身を曲げます。
先ほど身体を回転させたので、再び顔が水中で上を向く形になるでしょう。
この時、既に上半身は今までの進行方向と反対側を向いています。
そこから足を少し水の上に出しても良いので、下半身を上半身と同じ方向に合わせます。
このままではまた背泳ぎになってしまうので、回転途中でその回転の勢いを生かしながら身体を半回転程ひねります。
この時、余り壁から離れすぎないようにしましょう。
そうしないと、キックがしっかり壁につかなくなり十分な速度が得られません。
そして壁を蹴ったら、もう半回転して平泳ぎの姿勢を取ってターンは終了です。
もちろん、平泳ぎなのである程度潜水してから泳ぎ始めましょう。
このターンはバケットターンと呼ばれるもので、今までの物よりも高速なターンと言われています。
まとめ
○ターンの前に5m手前から何掻きで壁に付くか知る
○まず上半身を仰向けで反対側へ向くようにひねる
○キックまでに半回転、キックしてからもう半回転でうつ伏せになる
水泳競技の華ともいえる個人メドレーですが、同時に難易度はとても高いです。
しかし多くの水泳教室では、まだバケットターンはあまり指導されていません。
正しいバケットターンを身に着けて、ライバルたちに差をつけましょう!