平泳ぎを速く泳ぐには、キックの強化は欠かせません。
平泳ぎの推進力の殆どはキックから生み出されるので、ストロークより重要度が高いのです。
では、平泳ぎのキックを強化する練習法とはどのようなものでしょうか。
陸上でのスクワットは足腰の強化に最適!
まず重要なのは、足腰、特に太ももやふくらはぎを鍛えることです。
平泳ぎのキックの力はこれらの筋肉から発せられるため、ここを鍛えることがキックの強化に直結します。
様々な鍛え方がありますが、水泳用の筋肉をつける時に最適なのはスクワットです。
ジムなどで様々な器具を使えるという方もいるでしょうが、そういった方もスクワットの方が良いでしょう。
水泳では、筋肉を付けすぎると沈んでしまいやすくなります。
特に下半身はもともと沈みやすいので、余り筋肉を付けすぎないようにします。
その面で、自重トレーニングであるスクワットの負荷は程よいのです。
足を軽く開いて、膝とつま先を同じ方向に向けてください。
その状態でしゃがんでは立つという動作を繰り返しますが、注意点があります。
膝を90度まで曲げられれば最善ですが、ここまで行くと膝にかなりの負荷がかかってしまいます。
筋力に自信のない方は、曲げ具合を加減してトレーニングに挑んでみてください。
これで筋肉を付けられれば、一蹴りで大幅に速く泳げるようになっているでしょう。
キックの練習はプールサイドを使う
いよいよキック自体を強化する為の練習法です。
あらゆる練習法の中で、初心者から上級者まで大切なのが壁キックです。
キックの威力は筋力とフォームで決まります。
ですが平泳ぎのキックは他の泳法と比べて特殊なので、速く蹴ろうとし過ぎて上級者の方でも形が崩れていることが多々あります。
特に全力で泳いだ後になると形が崩れていることが多いので、クールダウンも兼ねて積極的に行ってください。
誰かに見てもらっているとフォームのチェックが容易になるので、ぜひ見てもらいましょう。
まず初心者の方は、プールサイドにうつ伏せになって下半身だけプールの中に入れてキックしてみてください。
この形だと、足の半分が水上に出ているのでフォームが見やすくなります。
加えて上半身が固定できるので足の動きに集中することが出来ます。
中級者以上の方は、両手でプールサイドを掴んで練習してください。
特にプルの威力が高い中級者にありがちなミスとして、キックのフォームが崩れて下半身が沈んでいるのにプルの力で身体を浮かせている、ということがあります。
この練習法でもし下半身が沈んでいったなら、あなたのキックのフォームは崩れてしまっています。
あおり足などが原因として考えられますので、きちんと修正しましょう。
この修正を行うことで、プルだけで泳いでいるよりもずっと速くなります。
まとめ
○平泳ぎのキックの推進力はプルより高い
○スクワットでキックに必要な筋力を強化
○壁キックでキックを修正して速く泳ぐ
これらの練習法は、一見して地味なものです。
ですが地道な練習法こそが泳ぎを強化するには最も大切なものです。
皆さんもどうか基礎を疎かにすること無く、綺麗なフォームで速く泳いでくださいね。