平泳ぎの腕の正しい動かし方とは

皆さんは、平泳ぎの腕の動きをどのように考えているでしょうか。

時折、平泳ぎではキックが推進力の要なのだから腕の動きの練習は必要ない、と考えておられる方がいます。

しかし腕の動きは推進力そのものこそあまり多く生み出しませんが、推進力をより生かす力があります。

では、どのような腕の動きが推進力を生かせるのでしょうか。

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水を掻くときに手を開き過ぎない!

水を掻くとき、手を大きく開きすぎている方がいます。

これは腕の動きをなるべく推進力にしようとしている方に多い間違いです。

腕を大きく開きすぎると、開いた腕に大きな抵抗を受けて減速してしまうのです。

加えて水を掻くために、てこの原理で通常より大きな力を必要とすることになります。

腕が肩より少し外側にはみ出た段階で、手のひらが体の下を通って水を掻き始めているくらいの感覚が良いでしょう。

水をしっかりつかんで掻く

平泳ぎを泳いでいる時、腕から手の範囲が進行方向に対して平行に近い形になってしまっている方がいます。

これは、体力的につらい初心者や、ある程度動きを覚えて細かい部分の手を抜くことを覚えてしまった中級者に多い問題点です。

確かに、進行方向に対して平行に手のひらや腕を動かせば腕は楽に動かせます。

しかし腕が楽に動くということは水をしっかり掻けていないということです。

手のひらが後方を向いていれば、掻いている腕は大きく圧力を受けます。

この状態が水をしっかりとつかめているということです。

なお、良く平泳ぎの腕の動きでは肘を立てることが重要だといわれています。

これは、肘を立てると自然に手のひらが後方を向き、水を大量に掻けるためそういわれているのです。

腕をリカバリーするときはなるべくすぐに手を合わせる

平泳ぎの腕の動きの中で最も抵抗を受けるのがリカバリー、つまり手を前に戻すときです。

息継ぎと同時に脇を締めますが、この時身体に付く勢いを利用して素早くリカバリーしましょう。

手を合わせるのが遅れると抵抗を大きく受けてしまうので、なるべく早く手を合わせて流線型になりましょう。

また手が力み過ぎていると、筋肉が収縮して流線型から外れてしまったり、沈んでしまったりして抵抗を受けてしまいます。

なるべく力を抜くのもリカバリーのコツです。

まとめ

○水を掻くときの手の幅は肩幅少し外
○水をしっかりとつかむため、水を掻く手のひらは後ろを向かせる
○腕のリカバリーではなるべくすぐに手を合わせる

平泳ぎの腕の動きは、特にキックの重要性を知った中級者以上の方々には却って軽視されがちです。

ですが、平泳ぎに必要とされるからこそ現在のような腕の動きが決められたのです。

当然腕の動きを軽視すれば、キックがどれ程強くなってもそれほどタイムは縮みません。

くれぐれも腕の動きを甘く見ることなく、ていねいに動かしてください。

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