平泳ぎで、25mを3ストロークで泳ぎきることは、大きなメリットがある一方、平泳ぎの性質上、なかなか難しいものがあります。
けれどもコツをつかめば、3ストロークで泳ぎきることも、不可能でなくなります。
ここでは、その4つのコツについて解説していきます。
25m平泳ぎ・3ストロークの定義とそのメリットとは?
25m平泳ぎでの3ストロークは、浮上して頭が上がってから、反対側のプールの壁にタッチするまでのストローク数を目標としています。
とはいえ、浮上してから正味25mには至りませんが、それでも、浮上後3ストロークのみで反対の壁をタッチすることは、容易なことではありません。
しかし、それが実現できれば、以下のメリットを得ることができます。
・一度のストロークで多くの水を捉えられる分、より大きな推進力を得ることができる
・キックの回数も少なくなるので、足の引きつけによる水の抵抗も少なくなり、失速せずに済む
・ストロークのしすぎによる体力の消耗を抑え、より少ない運動量で泳ぎきることができる
しかし平泳ぎ自体、水の抵抗を起こしやすく、スピードを出しにくい泳ぎ方のため、ついついストロークの回数でそれを補おうとしがちです。
それでは、どのようにしたら平泳ぎで3ストロークが実現できるのか、次にそのコツについて説明します。
3ストロークを実現するための、4つのコツとは?
(1)壁を蹴ってから浮上するまでの距離を稼ぐ
先に述べましたように、25m平泳ぎでの3ストロークは、浮上して頭が水面に出てからとなります。
つまり、壁を蹴ってから浮上するまでの間の距離を、いかに稼ぐかが大きな鍵となります。
飛び込んだときや、壁を蹴ったときの推進力を落とさないように持続し、一掻き一蹴りでどれだけの距離を稼げるかの練習を行いましょう。
(2)ドルフィンキックを活用する
スタート時、もしくは折り返し時の潜水中に1度だけ、ドルフィンキックを行うことが、ルール上許されています。
壁を蹴ってからの推進力を維持するために、うまくドルフィンキックを活用しましょう。
(3)ストロークとキック後の惰力を意識する
多くの方が平泳ぎにおいて、数多くストロークとキックを行うことによって、推進力を得ようとしがちです。
しかし逆に、ストロークとキック後の惰力を、次のストロークによる水の抵抗で押し殺してしまいます。
一度ストロークとキックを行った後、すぐに次のストロークに入ろうとせず、惰力で進んでいるうちは、しばらくストリームラインを作った状態を維持してみましょう。
(4)フォームを見直してみる
動画などで、泳ぎのうまい人のフォームを参考にして、自分のフォームとどう違うのか比較してみましょう。
良さそうな動きがあれば積極的に取り入れて、フォームを改善していきましょう。
まとめ
25m平泳ぎで3ストロークを実現するためには、以下の4つのコツを押さえるとよいでしょう。
(1)壁を蹴ってから浮上するまでの距離を稼ぐ
(2)ドルフィンキックを活用する
(3)ストロークとキック後の惰力を意識する
(4)フォームを見直してみる
皆さんも、25m平泳ぎでの3ストロークを目指して、ぜひ頑張ってみて下さい。