水泳において、200mという距離は大変難しい距離です。
短距離とも中距離とも言い切れない距離ですので、水泳の中でも特に持久力と瞬発力の双方を高いレベルで要求されます。
その為か苦手にしている方も多いのですが、正しい練習さえ積めばちゃんとタイムを縮めることが出来ます。
今回は共通点を有する4泳法向けの練習と個人メドレー向け練習をそれぞれ解説させていただきます。
4泳法では等しいペースが大切
200mで多くある失敗が2つあります。
1つは序盤にスピードを出し過ぎてしまって終盤に持久力が持たずに失速してしまう場合です。
そしてもう1つは、持久力を気にするあまりにスピードを十分に出すことが出来ない場合です。
そしてこの2つは、正しいペースを知らないことで発生してしまうのです。
個人メドレーと違い全て同じ泳法を行う4泳法の競泳では、常に等しいペースで泳げる最大値を確かめることが重要です。
この最大値を確かめる為には、やはり等しいペースで泳ぐ練習をするほかはありません。
プールに置かれているペースクロックをターンの度にチェックし、なるべく同じペースで泳ぐ練習をします。
この時、最初は50mを泳げる全速力、その8割程度の速度を出してみてください。
そして200mを泳ぎ終わった時、どの程度ペースにずれがあったかを確認しましょう。
個人差は大きいのですが、この位の速度ならそれ程ずれは大きくないはずです。
この速度であまりにぺースがずれる場合はスタミナの強化を行ってください。
また、ペースにずれがなくともあまりにタイムが遅い場合は速力を落とし過ぎている可能性が高いです。
自由形を例に出しますと50mを30秒で泳げる方は2分半ほどのタイムになるはずです。
これが3分以上などになっている場合、速力を落とし過ぎています。
ラップタイムをより短くしてもう一度泳いでみてください。
適正なペースをつかめたら、そのペースで200m泳ぐ練習を続けましょう。
勿論タイムが縮むこともありますので、定期的な適正ペースの確認を怠らないでください。
個人メドレーはクロールの練習で伸びる
個人メドレーは、4泳法それぞれの泳ぎと比べて持久力の重要度が大きいです。
それぞれ泳ぎが違うので、同じペースで泳ぐことは不可能です。
その為持久力を温存して、スピードを十分出せないことが特に多くなります。
なので持久力を向上させる為、個人メドレー自体の練習とクロールの練習を増やしてください。
クロールは水泳の中でも特にスタミナを消費する泳ぎ方なので、クロールの練習を多めにすることで持久力を高めることが出来ます。
クロールの目標タイムは、自分が目指す個人メドレーの記録程度のペースにすると心肺機能の向上が見込めます。
もう1つ、ターンの練習を積極的に行ってください。
個人メドレーのターンは独特なものが非常に多く、コツを掴めないとなかなかうまくいかないものです。
逆に言えばターンが上手くできればそれだけで周囲に差をつけることが出来ます。
特に背泳ぎ関連は、失格の恐れもありますのでそういった意味でも練習は多めに行いましょう。
まとめ
○200mの4泳法はペースを一定に保って泳ぐ
○200m個人メドレーは持久力を重点的に鍛える
○個人メドレーはターンの練習も重要
200mは水泳の花形ともいえる距離の1つですが、その分だけ難易度が高い距離でもあります。
適切な練習を選び取って泳力を高めていきましょう。