水泳をする方としては、やはりスピードアップは一大目的でしょう。
ですが、トレーニングを積んでもなかなかスピードアップできない、という方も多くいます。
その原因は、スピードアップのために必要なトレーニングを積んでいないことです。
今回はスピードアップを目的にしたトレーニングを、最大速度の向上と全速力の維持の2つの観点から説明していきます。
最大速度はインターバルトレーニングで鍛える!
まずは最大速度を鍛えていきましょう。
この為に最適なのは、インターバルトレーニングと呼ばれるトレーニング法です。
これは高負荷の運動と高負荷の運動の間に低負荷の運動や休憩をはさむトレーニングで、高負荷の運動をただ続けるよりもトレーニング効果が高いと実証されています。
特に水泳に限らず筋力の向上には適しているとされており、最大速度を上げやすいトレーニング法です。
具体的なトレーニング方法として、まず自分がスピードアップしたい泳ぎ方を全速力で泳いでみてください。
運動の強度を高める為、50mから100mほどの短距離が良いでしょう。
そしてその後、軽く5分程流して泳いでください。
全速力で泳ぐとフォームが崩れやすいので、フォームチェックも兼ねて泳ぐと良い効果が得られるでしょう。
その後10分程休憩するところまでを1セットとして、1日5セットほど行うと最大速度の向上につながります。
スピードの維持は全速力の繰り返しで鍛える!
続いて全速力を維持する能力を鍛えていきましょう。
こちらは全速力にある程度近い速度で繰り返し泳ぐトレーニングが最適です。
なぜなら、全速力を維持する能力というのは筋肉に疲労物質が溜まってから動き続ける能力であるからです。
こちらでも、自分がスピードアップしたい泳法を全速力の7割ほどで泳ぎます。
筋肉に疲労物質を蓄える為に、距離は100mから200mほどと最大速度を鍛える時より長めにとってください。
泳ぎ終わったら休憩ですが、休憩時間は30秒程度に抑えてください。
これは筋肉から疲労物質をなくしきらない為です。
泳ぎから休憩を1セットとして、その時のタイムから5秒、さらに5秒と1セットごとに縮めて下さい。
そしてタイムが縮められなくなったら、そこから5分程休憩してはその速度で泳ぐ、という練習に切り替えましょう。
この時の速度がほぼ全速力ですので、何度も泳ぐことで疲労した状態で全速力を出す能力が身に付きます。
まとめ
○水泳のスピードアップは全速力の向上と全速力の維持の両面から
○全速力の向上にはインターバルトレーニングが有効
○披露した状態での全速力を繰り返してスピード維持能力を高める
水泳のスピードアップは、只やみくもに泳ぐだけでは不可能です。
適切な練習を積んでこそスピードを上げることが出来ます。
皆さんもこうした練習を行って、自分の泳ぎをスピードアップさせてくださいね。