学校での水泳の授業を心待ちにしている子供たちは、大変多いことかと思います。
水泳の授業は、常に健康面や衛生面、そして安全面に気を配ることができれば、子供たちにとって大変楽しいものとなります。
ここでは、学校における水泳での安全な指導のための、その4つのポイントについて解説します。
その1・健康管理も含めた安全管理を十分に
学校での水泳の授業は、子供たちにとって大変楽しいものではありますが、ちょっとした異変を見過ごすだけでも、大きな事故につながることがあります。
日頃からの子供たちの顔色や体調を、先生方は十分チェックし、水泳の授業当日も、例えば朝食はしっかりと食べてから学校へ登校しているか、もしくは風邪などひいていないかなどを把握する必要があります。
そのような場合、一人ひとりに水泳カードを持たせて、当日の子供たちの健康状態をチェック項目にして、一目で把握しやすいようにするとよいでしょう。
何か疾患を抱えているなどして、指導者の配慮が必要な子供たちに対しては、水泳キャップの色を変えるなどして、一般の子供たちと識別できるようにするなどして、配慮しやすくしましょう。
また、子供たちは、大人が目を離した隙に、何をするか分かりません。
例えば、水中ででんぐり返しをしようとして、失敗してパニクって溺れかけるなど、ほんの瞬間で不測の事態が起こりえます。
そのため、複数の大人たちでしっかりと監視しながら、指導できる体制を整えておきましょう。
その2~その4・ルールを守らせ、細かなところにも目を配ろう
その2・子供たちにしっかりとルールを指導し、守らせること
学校での水泳の授業では、日頃から多忙な先生方が、より一層安全に気を配らなければならず、いろいろと気苦労も多いかと思います。
そのような先生方がいくら安全に気を配っていても、肝心の子供たちが気をつけてくれなければ、元も子もありません。
子供たちには、やってはいけないことをしっかりと守らせることも重要です。
授業中は、例えば2人1組でバディを組んで行動させるなど、規律を持たせて指導を受けるようにしなければなりません。
その3・施設の適切な管理で、安全に指導できる環境作りを
プールおよびプールサイドは、深夜などに何者かによって物を投げ込まれるなどして、ガラスの破片などの危険物が散乱していることがあります。
また、気づかぬうちに突起物などの障害物があったり、苔なども発生したりします。
危険物を踏んだり触れたりしての怪我や、苔などの滑りやすいものでの転倒を防ぐためにも、また経年劣化による錆や腐食のような、思わぬ事故の原因の早期発見のためにも、こまめな点検と定期的な清掃を行うようにしましょう。
その4・衛生面にも配慮を
プールは、海や川のような自浄作用がないため、菌やウイルスが繁殖しやすく、集団での感染症を引き起こすリスクを孕んでいます。
そのため、ろ過浄化装置の作動や塩素による殺菌・消毒は欠かさないようにしましょう。
また、水泳の授業時においては、子供たちにはシャワーを浴びさせ、腰洗い槽にしっかりと浸からせ、そして授業が終わったら、しっかりと目を洗わせるように指導しましょう。
まとめ
学校における水泳での安全な指導のために、以下の4つのポイントについて、注意しましょう。
(1)健康管理も含めた安全管理を十分に
(2)子供たちにしっかりとルールを指導し、守らせること
(3)施設の適切な管理で、安全に指導できる環境作りを
(4)衛生面にも配慮を
以上を踏まえて、子供たちが安全かつ楽しく水泳の授業を受けられる体制づくりを進めましょう。