学校の水泳の授業で、いちばん泳がれる種目といえば、クロールが挙げられるでしょう。
けれどもクロールは、息継ぎの難しい泳ぎ方でもあり「息継ぎが苦しくて辛い」という子供たちは多くいます。
ここでは、そのクロールに絞って、子供がうまく息継ぎができるための、たった1つのポイントについて説明していきます。
なぜクロールの息継ぎはうまくできないのか?
水泳の授業では、どこの学校でも必ず教わるクロールですが、水泳の授業そのものが夏季に限定されるということもあって、一般的なやり方は教えても、細かな息継ぎのコツなどは、なかなか教えてもらうことはないかと思います。
そこで子供にとって、クロールの息継ぎがうまくできない理由を、以下に挙げてみました。
息継ぎしても苦しい
平泳ぎと違いクロールは、ずっと顔を出し続けて泳ぐことができません。
また、平泳ぎやバタフライのように、顔を正面に起こせず、顔を横向きにしか、水の外に出すことができません。
しかも、長い時間顔を出し続けられず、すぐに顔が沈んでしまうため、自ずと息継ぎは瞬間的なものとならざるを得ません。
そのため、コツが分からないと、十分息継ぎができないため、非常に苦しいものとなってしまいます。
タイミングがズレると鼻や口に水を吸い込んでしまう。
顔が出せるそのわずかな時間で、少しでも長く息継ぎしようとするあまり、息を吸っている最中に顔が沈んでしまって、鼻や口へと水を吸い込んでしまうことも、往々にしてよくあることです。
クロールは、水泳の種目の中でも最も速く泳げ、覚えれば誰でも前に進むことができるため、どこの学校でもいちばん指導される泳ぎ方です。
しかし、子供たちにとってクロールは、息継ぎの仕方が非常に難しく、すぐに息切れしやすい、苦しい泳ぎ方でもあるのです。
子供がクロールでうまく息継ぎできる、たった1つのポイントとは?
子供たちにとって、学校の水泳の授業だけで、うまく息継ぎしながらクロールを泳げるようになるためには、次のことだけを心がけることが重要です。
「息をパーッと強く吐いて、その反動で吸うようにする」
息継ぎの時間は短いですが、意外と多くの空気を吸い込むことができます。
息継ぎの時間が短い分、その際に無理矢理頭を起こす必要もなくなるため、より少ない水の抵抗でスムーズに泳げるようにもなります。
学校の水泳の授業では、手の掻きを4回行うのに対して、1回は息継ぎするように教わりますが、慣れていない子供にとっては、まだまだ苦しいかもしれません。
もしも子供たちにとって、そのペースでの息継ぎが苦しい場合は、手の掻きを2回行うのに対して、1回息継ぎをするのもよいでしょう。
まとめ
学校での水泳の授業、特にクロールの際、子供たちがうまく息継ぎをできるようになるための、たった1つのポイントとして、以下のことを意識させるようにしましょう。
「息をパーッと強く吐いて、その反動で吸うようにする」
この息継ぎの仕方を覚えたら、子供たちにとって、クロールでの息継ぎが断然楽になりますので、ぜひ教えてあげて下さい。