クロールのパドルを使った練習方法とその効果

クロールの練習で、パドルを使っている方は多くいます。

しかし、10年ほど前に書かれた文献で無意味であると記述された為か、最近は余りパドル練習を見かけません。

ですが、パドルでの練習は正しく行えばとても高い効果を出すのです。

スポンサーリンク
swim-kyouzaiレクタングル大

パドルでキャッチのコツをつかむ!

パドルを使ったクロールの練習では、まずキャッチの強化が見込めます。

より厳密に表現するなら、キャッチ時の手の向きを体感できる、ということになるでしょう。

パドルを付けていると、当然手にかかる水の重みは大きくなります。

結果として、その圧力が手に対してどんな向きでかかっているかを知ることが出来ます。

この時手に対して垂直に水が当たっていれば良いのですが、そうでない場合キャッチの効率が悪いということになります。

もし水が垂直に当たっていない様なら、手の向きを何度も変えて調整してみてください。

伸ばした手を沈まなくして原因の特定が出来る!

もう一つパドルを使う利点として、息継ぎ中に伸ばしている方の手のひらにかかる圧を理解しやすいという点があります。

本来なら、クロールでは息継ぎ時に伸ばしている手は沈んではいけません。

しかし、息継ぎが長い、顔が前を向いている、などの理由から手が沈んでしまうことがあります。

その時にパドルを付けていると、水の抵抗を大きく受ける分中々手が沈まなくなります。

実は、先ほど挙げたような伸ばした手が沈む原因は、どれが原因なのか分かりづらいのです。

例えば息継ぎが長い原因が、伸ばした手が沈んでしまって顔をうまく水上に出せない為、であったりします。

ですがパドルを付けていれば、伸ばした手が沈まなくなるため原因の特定がし易くなります。

当然手を真っ直ぐにできれば、身体が流線型に近付きスピードがアップします。

もちろん筋力アップも出来る

更に、パドルを使うと筋力アップもできます。

パドルを用いると、当然水を押す量が増えます。

結果的に、かかる力が増えた腕の筋肉はより強靭になるのです。

古い文献ではパドルでは負荷が小さすぎて効果がない、と書かれている物があります。

ですが、繰り返し運動することで筋力をアップできることが分かっています。

つまり、パドルを付けて多く泳げば十分にトレーニング足りえるのです。

まとめ

○パドルを付けると水をキャッチする感覚が分かる
○伸ばした手が沈む原因を特定できる
○筋力アップももちろん可能

パドル練習はクロールを学習するだけなら不要なものですので、どうしても軽視されがちです。

ですが美しく速いクロールになるために、ぜひともパドル練習を行ってみてください。

スポンサーリンク
swim-kyouzaiレクタングル大

swim-kyouzaiレクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする