水泳では、足ヒレは通常使いません。
使いどころが分からなかったり、使っても意味がないと考えていたり、そもそも高額であったりなど、使用しない理由は様々です。
ですが、足ヒレは正しく使えば練習にとても効果的です。
疲れずにキックの練習が出来る
水泳の習得には絶対に必要ですが、バタ足の練習は疲れるものです。
しかも中々進まない為、退屈だという方も多いでしょう。
そこで足ヒレをつけると、足の動きが大きくなるため、どう動いているかよくわかります。
特にクロールの、4ビートや6ビートの習得に最適です。
これらは大きいキックを蹴った後で小さいキックを蹴る、ということを重要としています。
ですが、小さいキックというのは中々実感がしにくいものです。
そこで足ヒレをつけると、その小さな動きを足ヒレが拡大してくれるのでどの程度動かせばよいかわかりやすくなります。
また、ドルフィンキックの習得にも向いています。
ドルフィンキックは身体をうねらせる必要があるのですが、その感覚は中々つかみにくいものです。
ですが足ヒレを使うと、その「うねり」に用いる足が延長されるので「うねり」が分かりやすいのです。
ストロークの練習にも使える!
先ほど足ヒレはキックの習得に最適だと説明しましたが、実はストロークの練習にも使えます。
基本的に、ストロークの練習の際にはトップスピードは出さないでしょう。
しかし、そうなると本来の全速力でのストロークがなかなか練習できません。
特にキックを弱めると下半身が沈んでしまい、本来よりも体が斜めになってしまうことがあります。
ですが、足ヒレを使えばこの問題が解消できます。
足ヒレでのキックは足を小さく動かしても十分な効果を得られるので、本気でキックしなくても全速力に近い威力を出せます。
すると姿勢が全速力で泳いでいる時に近くなり、より適切にストロークの練習が出来るのです。
足の筋力増強効果も!
また、足ヒレは足の筋力や柔軟性を強化する効果もあります。
普段とは違う足の動きをするので、練習で鍛えるのが難しい、しかし重要な筋肉の強化につながります。
特に、足首の柔軟性を鍛えるのに向いています。
足首の柔軟性は通常中々鍛えられないのですが、足ヒレでの練習は足首を伸ばしてくれるためより柔軟になるのです。
まとめ
○足ヒレで細かいキックの形をチェックできる
○全力でなくても速度が出せるので本番に近いストロークの練習ができる
○足首を鍛えるのにも良い
足ヒレは水泳自体には全く使わないものですし、水泳は道具が殆ど無くても練習できるスポーツです。
なので足ヒレはあまり重要視されませんが、練習で適切に使えば通常の練習だけではない別の効果を得ることが出来ます。
皆さんもぜひ足ヒレを使って自分の弱点を強化してみてください。