水泳は特殊なスポーツなので、練習は自宅ではできないものだと考えている方が多くいます。
しかし、実際には自宅でもできるシャドースイムという水泳の練習があるのです。
良く知られるシャドーボクシングなどと同様、陸上で泳ぐ真似をして練習するものです。
水泳はフォームがとても大切ですが、シャドースイムはその改善にとても向いています。
フォームが崩れる人はシャドースイムでフォームをきれいに!
シャドースイムの方法としてはまず、自分を撮影する準備をします。
鏡でも良いのですが、鏡を見ながらだとどうしてもフォームが崩れてしまったり、修正しようという意志が強すぎて問題点を見つけられなかったりします。
その上で、可能な限り綺麗なフォームをイメージして泳ぐ振りをします。
キックの問題点を見つけるなら寝そべって、プルの問題点を見つけるなら立って行いましょう。
プルはどうしても胴体より下に手を通す必要があるので、寝そべっていると適切なフォームが出来ません。
そして、撮影した自分のフォームを見てここが汚い、苦しそうだと思う部分を見つけ出します。
その部分を重点的にプールで練習しましょう。
また、バランスボールを組み合わせることでシャドースイムの効率はさらに高まります。
上半身をバランスボールに乗せてシャドースイムをすると、バランスが取れているフォームである場合はあまり揺れません。
逆に言えば、バランスが崩れていたなら最悪バランスボールから落ちてしまいます。
フォームの確認にはもってこいなので、自宅に置く場所があればぜひ購入しましょう。
体幹の強化でさらにフォームを崩れにくく
では、フォームが崩れる部分を見つけたらどうすればよいのでしょうか。
まず、プールでその部分の練習を行うのはもちろんです。
一方自宅で出来る練習としては、体幹トレーニングが挙げられます。
フォームが崩れる部分に直接影響するわけではありませんが、体幹を鍛えることでフォーム全体が安定するのです。
体幹を鍛えるためのトレーニングは、主にドローイングです。
まず、膝を立てて横になってください。
この時、手は骨盤の上に乗せます。
そしてこの体勢で、腹式呼吸で息を大きく吸って吸いきった所で息を止めます。
そして同様に腹式呼吸で息を吐き、吐ききった所で息を止めます。
息は10秒程度止めればよいでしょう。
慣れたら息を止める時間を伸ばしても構いません。
これを3回以上繰り返します。
繰り返せば繰り返すだけ効果がありますが、繰り返すことを目的にしない様、手順をしっかり守ってください。
まとめ
○シャドースイムでフォームの問題点を探す
○バランスボールがあるとシャドースイムがよりしやすくなる
○フォームが崩れていたら、部位練習だけでなく体幹を鍛えるドローイングを行う
プールで泳ぐ時間があまり捻出できない方でも、自宅での時間は確保できるでしょう。
そういった時間を水泳のための練習に充てることで、より良い泳ぎを得られます。
皆さんも是非実践してみてください。