水泳を習っている子供たちは、泳げれば泳げるほどさらに泳ぎたいと思って練習量を増やします。
ですが、練習量をあまり増やし過ぎると悪影響が出るのではないかと心配する方もいるでしょう。
そこで今回は練習量と泳力、子供に与える影響の関係について説明します。
泳力は練習量に直結!
結論から言えば、子供のうちは泳力は練習量がそのまま出ます。
泳げば泳ぐほど水泳のための筋肉は付きますし、フォームについても適切な指導を1度受けるだけで一気に伸びたりもします。
加えて、子供のうちというのは体力がまだそこまでありません。
練習量を増やすことで、ある程度その練習量に見合った体力・肺活量を得られます。
もちろん個人差はありますが、水泳技術を高めるという点だけなら練習量はあればあるほど良いのです。
練習量の増やし過ぎは体にも心にも悪影響
しかし、いたずらに練習量を増やすのも考え物です。
オリンピックを目指しているのでもない限りは1日に2時間、週合計7時間程度の練習量が適切です。
育ち盛りの子供、特に小学生のまだ丈夫でない身体にはそれ以上は厳禁です。
水泳はスポーツの中でも特に体力を消耗する競技ですので、無理はさせないようにしましょう。
仮にオリンピックを目指すとしても、リオ五輪金メダリストの萩野公介選手ですら高校時代の練習量は1日2時間から2時間半です。
また、あまり長い時間泳がせすぎると子供が水泳を嫌いになってしまう可能性もあります。
色んなことに興味を持つ年代ですので、少し水泳から興味が離れ他に向かうと一気にそちらに傾倒してしまうのです。
そして、余り泳がせると筋肉が付きすぎる、脂肪が少なくなりすぎる恐れがあります。
一見筋肉はあればあるほど良いのですが、筋肉は水に沈みます。
逆に脂肪は水に浮かびます。
なので、脂肪が少なくなりすぎるまたは筋肉が増えすぎた場合、浮く事に体力を消費してしまうのです。
また、筋肉が多すぎると綺麗なフォームで泳ぐより筋力で無理矢理泳ぐ方法を覚えてしまう子供もいます。
そうなってしまった場合一時的にタイムは伸びるのですが、フォームが綺麗な子に後々抜かれてしまうことになります。
1日に何時間も泳がせることは決して良いことではありません。
短い時間の練習で、目的をしっかり考えながら泳ぐなど密度を高めた方がより良い成果を得られるのです。
まとめ
○泳ぐ技術そのものは練習するほど伸びる
○体の事を考えると1日2時間、週7時間を目安に
○コーチの指導の下で練習の密度を上げる
子供たちは楽しいことを見つけると幾らでもその何かをしたがるものです。
それは水泳についても同じですが、やりすぎると悪影響が出てしまいます。
学校との兼ね合いなども考えて、決して無理をさせず悪影響が出ない程度の練習量に抑えましょう。