水泳を子供に習わせている方は多いでしょう。
そして子供がタイムをより速くしたい、と言った時、皆さんは練習だけでなく様々なトレーニングを勧めるでしょう。
確かに、トレーニングを行うとタイムを速くすることはできます。
しかし、トレーニングは水泳に良い影響ばかりではないことをご存知でしょうか。
トレーニングでスピードアップ・フォームをきれいに!
水泳で行うトレーニングは、スピードアップを目的としたものと体幹を鍛えるものに大別されます。
まずスピードアップを目的としたものは、言うまでもなくスピードが上がることが最大の利点です。
水を掻く力が、水を蹴る力が強くなれば泳ぐ速度は速くなるのは言うまでもありません。
もちろん水泳で使わない筋肉を鍛えても意味はないので、行うトレーニングはきちんと選びましょう。
子供にもできるトレーニングとしては、広背筋を鍛える懸垂や大胸筋を鍛える腕立て伏せなどがおすすめです。
一方で体幹を鍛えるトレーニングでは、まず綺麗なフォームを維持しやすいという利点があります。
体幹は身体を安定させる働きを持つので、個々を鍛えると身体の軸がしっかりしてバランス感覚が向上します。
結果として、フォームが安定しやすくなるのです。
また、体幹は下半身でひねりなどで生み出したパワーを上半身へ伝える役割も果たします。
ここを鍛えることでそのパワーが効率よく使えるようになり、結果としてスピードも上がります。
こちらは、お腹をへこませながら腹式呼吸をするドローイングというトレーニングがおすすめです。
筋肉は付けすぎると身長が伸びず、泳ぐ体力を消耗する!
しかし、子供にトレーニングをさせ過ぎることは水泳に限らず問題点があります。
それは、筋力をつけすぎることで身長の伸びを阻害するという点です。
水泳でも身長は大切な要素ですし、そもそも子供の成長という面でも身長の伸びを止めることは避けたいものです。
上で紹介したトレーニングが全て自重、またはそれ以下の負荷の物になっていたのにお気づきでしょうか。
マシンを利用したトレーニングでは筋肉が付きすぎるきらいがあるため、マシンを利用しないものに限って紹介しました。
加えて水泳独自の問題点として、筋肉は水に沈むという問題があります。
筋肉が増えすぎると以前より沈むようになるため、浮くために力を使ってしまうことが多々あります。
そうなってしまえば折角増えたパワーをそちらに向けることになり、体力を消耗しやすくなるだけという結果に終わります。
そうならない様に筋肉は付けすぎないようにしましょう。
まとめ
○通常の筋トレでスピードアップ
○体幹トレーニングでフォームを維持
○筋肉はありすぎると背が伸びない
○自重トレーニングが子供には最適な負荷
水泳に限らず、あらゆるスポーツには必要な筋肉量があります。
あまりそれ以上に増やしてしまうと、かえって弊害が生じるものです。
それが子供ということになると、その弊害はより大きくなります。
筋肉は適度に付ける、ということを忘れないでください。