水泳の練習で心拍数が重視される理由とは?

水泳の練習では、距離やタイムばかりでなく、心拍数も重視されます。

それではなぜ、心拍数が重視されるのでしょうか?

その理由について、これから説明していきます。

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水泳の練習で、なぜ心拍数が重視されるのか?

理由その1「個人の苦楽の感覚だけに頼らない、公正な指標で強度を測れるから」

例えば水泳の練習で、同じ距離を同じタイムで泳がなければならない場合、人によってキツい人もいれば、楽だという人もいます。

特にキツいと感じる人の中には、本当に体力的にキツいと感じる人もいれば、その本人の性格や感情的な問題で、体力的にはまだまだ余裕があるのに、キツいと考える人も中にはいます。

個人での、そのように異なる体力面や感情面を一切排除して、誰もが平等に運動強度を推し量ることができる指標が「心拍数」です。

その練習に参加している人全員に対して、均一に心拍数で測るようにすれば、心拍数が高い人ほど、その強度の運動に対して「キツい」運動を行ったことを、公正な目で見ることができます。

理由その2「心拍数をもとに運動強度の設定や心肺機能向上の確認が可能となるから」

「これだけの心拍数になればこのくらいの強度」というような目安ができるので、心拍数の度合いによって泳ぐ距離やタイムを調整することにより、健康維持やダイエット目的から、競技におけるパフォーマンスの向上に至るまで、練習の目的に合わせた運動強度をコントロールすることができます。

また同じ強度の練習を重ねる中で、以前よりも少ない心拍数でこなせるようになれば、心肺機能が向上していることがはっきりと分かるようになります。

水泳における、練習強度と心拍数の関係とは?

水泳においては、その練習目的に合わせて、それに応じた心拍数が定められており、それらを以下のカテゴリーごとに分けています。

A1(Aerobic 1)

心拍数は、1分あたり120回のレベルです。

ウォーミングアップやクールダウンのときに用いられます。

EN1(Endurance 1)

心拍数は、1分あたり120~140回のレベルです。

基礎的な持久力を養い、長時間泳ぎ続けられる持久力をつける練習を行います。

EN2(Endurance 2)

心拍数は、1分あたり140~160回のレベルです。

中速度での持久力を養い、疲れない程度に長い距離を速く泳げる速度で泳ぎます。

EN3(Endurance 3)

心拍数は、1分あたり160~180回のレベルです。

短距離を高速で泳ぎ続けるための持久力を養い、心肺機能へ高い負荷をかけるように行います。

このあたりになると、ほぼ無酸素運動に近いものとなります。

心拍数で目的に合わせた練習を

例えば、健康維持を目的とするならEN1、ダイエットを目的とするならEN1~EN2、競技力アップを目指すならEN3と、心拍数ごとで練習強度を決めることが可能となります。

まとめ

水泳の練習で、心拍数が重視される理由は、以下の通りです。

・個人の苦楽の感覚だけに頼らない、公正な指標で強度を測れるから

・心拍数をもとに運動強度の設定や心肺機能向上の確認が可能となるから

皆さんの中で、まだ取り入れていない方がいらっしゃいましたら、ぜひ目的に応じて、心拍数をもとにした練習を試してみてはいかがでしょうか。

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