「水泳はダイエットにいい」とよく言われますが、泳ぎ方ごとに運動強度が異なるため、その効果にもばらつきがあります。
それでは、最もダイエットに適しているのは、どの泳ぎ方でしょうか?
ここでは、ゆっくりと長距離を泳げる、平泳ぎと背泳ぎとクロールのうち、どの泳ぎ方が最もダイエットに適しているのかについて、説明していきます。
ダイエットにはどのような運動がいいの?
ひとえに運動といっても、適切な方法で行わなければ、ダイエットの効果が現れません。
ダイエットに最も効果的なのは「有酸素運動」です。
水泳がダイエットに良いと言われるのは、ある程度の時間を継続して運動しつづけることができるからです。
適度な負荷をかけた状態を、一定時間持続させると、体内の脂肪が酸素と結びついて燃焼します。
それゆえ、有酸素運動がダイエットに良いと言われる理由です。
脂肪の燃焼が始まる時間は、運動開始からおよそ20分と言われており、30分持続して行うことが理想的と言われています。
水泳で有酸素運動を行う場合、泳ぎ方によってダイエットの効果が左右されます。
特にバタフライは、その運動強度から無酸素運動に近い面があり、有酸素運動には適しません。
有酸素運動を行うならば、平泳ぎ・背泳ぎ・クロールのいずれかを選択することになります。
それでは次に、それら3種目のうち、最もダイエットに適した泳ぎ方はどれなのかについて、解説します。
平泳ぎ・背泳ぎ・クロール、ダイエットに適しているのは?
ダイエットに適した泳ぎ方の条件としては、以下の通りとなります。
・適度な運動強度で泳ぐこと
・一定の運動強度でできるだけ長い距離を泳ぎ続けること
・トータルで最低20分、できれば30分泳ぎ続けること
以上を踏まえて、体重50kgの人が30分泳ぎ続けた場合の消費カロリーは、以下のように計算されます。
・消費カロリー(kcal)=1.05×メッツ(後述)×時間×体重(kg)
メッツは運動強度を表し、泳ぎ方ごとに以下の数値が定められています。
・平泳ぎ:10メッツ
・背泳ぎ:7メッツ
・クロール:8メッツ(ゆっくり)、11メッツ(速く)
ちなみにバタフライの運動強度も、クロールを速く泳ぐのと同じ11メッツで、時間をかけて泳ぎ続けるのは難しいレベルです。
先に挙げた体重と時間で、それぞれの種目の消費カロリーを計算すると、以下の通りとなります。
・平泳ぎ:262.5kcal
・背泳ぎ:183.75kcal
・クロール(ゆっくり):210kcal
以上で計算された消費カロリーより、平泳ぎがダイエットに最も適した泳ぎ方であると言えるでしょう。
まとめ
ダイエットに効果がある泳ぎ方としては、適度な速さで30分ほど泳ぎ続けることが重要です。
比較的ゆっくり長い距離を泳げる、平泳ぎと背泳ぎとクロールのうち、最も消費カロリーの高い泳ぎ方は平泳ぎです。
そのため、平泳ぎが最もダイエットに効果がある泳ぎ方と言ってよいでしょう。